医療の需要が増している影響によって、医療業界における従事者の不足は顕著な問題になっている。看護師の獲得は病院では大きな課題となっており、常勤の看護師だけでは現場が回らなくなっていることも多いようだ。人数をある程度確保できている病院でも、より手厚い看護を行うためにスタッフ数を増やすことに必死になっている。そんな状況の中、病院では夜勤専従看護師の活躍が目立つようになってきている。
日本には潜在看護師はかなりの数がいると言われているが、子育て中だったり、家庭を持つ女性の場合は夜勤があるために働けない人が少なくないようだ。その点に着目して、病院では日勤でしか働けない人材の募集も行うようになっている。しかし、そうなると今度は夜勤の人材が不足することになる。その解決策として、夜勤専従看護師を積極的に募集する病院が増えて来たというわけだ。
夕方から早朝までの業務で単発で働ける求人もあり、給与額が高くなっているのが夜勤専従看護師の特徴だ。看護師の資格を活用して効率良く稼ぎたいという人に人気が高く、常勤でありながらも夜勤専従として働いている看護師も増えてきた。
夜勤は生活が不規則になりがちなため敬遠されるが、仕事の量が日勤に比べて少なめである点は大きな魅力かもしれない。しかも、夜勤手当がつくので給与アップも期待できる。そのため、夜働ける環境にある看護師にとっては好都合のようだ。
入院患者のいる病院では、日勤と夜勤の看護師が交代制で患者に対応しなければならないため、このように一人一人の看護師が生活サイクルに併せて交代で業務を気持ち良く行える環境整備が大切になってくるだろう。